ゆっくりと「お別れ」ができる家族葬

今までに妻の両親、私の祖母、父と四回の葬儀を経験してきました。そんな経験から思う事は、「やはり葬儀は家族葬がいい」という事でした。
初めて経験した義父の葬儀は、親類縁者が多かったのでたくさんの方が来られる葬儀となりました。初めて葬儀社といろいろな打ち合わせをしましたが、こっちは初めての事ばかりでわからぬことだらけ。しかし「たくさんの親類の方々に失礼があってはいけない」と、一つ一つ親類縁者の人たちと相談をしながら進めていきました。
結局、葬儀は無事に終わりましたが、ゆっくりお別れをしたという感じが全くなく、「やっと終わった」と言うのが正直なところでした。
私の祖母の葬儀からは「家族葬」という事で、もう親類縁者や知り合いを呼ばずに家族と本当に仲の良かった人だけで葬儀を行いました。
お通夜も告別式も「来ていただいた人」に対応する必要もないというのは、本当にゆっくり「お別れの時間」を過ごすことができるのだという事を初めて知りました。
お通夜でもお坊さんが帰った後は家族と知り合いだけで「お寿司」でも食べながらゆっくり話をし、何度も故人の顔を見に行って話しかけることもできました。
私の父は小学校の校長をしており、その前には教育委員会にもいたような「えらい人」だったので、もしきちんとした葬儀をしたら、たくさんの人が来られるような葬儀になったと思います。
しかし、その時も母と相談して「家族葬」という事で進めました。なので通夜の夜も、母と一緒にゆっくり話をしながら一晩父のそばで過ごすことが出来ました。
忙しくすることで「悲しみ」を忘れるというのも葬儀の一つの利点なのかもしれません。しかし、家族にとっては、ゆっくり時間をかけて「別れるのだ」という事を実感していく機会が必要だと思います。あれこれ話をしたり泣いたり、全然別の話をして盛り上がったり、個人の思い出話をしたり・・・。そんなゆったりと流れる時間が「別れ」には必要なのだと「家族葬」をしてみて思いました。